子どもが1歳半年を迎える頃…。
ただ泣いてばかりだった赤ちゃんが、いつの間にか自己主張ができるようになってきましたね。
それと同時に癇癪が始まって、頭を抱えるママも多いのではないでしょうか?
うちの子はこんなに癇癪ばかり起こして何か原因があるのでは?と不安になったり、発達障害の疑いがあるのかもしれない、と気になる時もありますよね。
確かに、発達障害の項目の中に「癇癪を起こしやすい」という項目はありますが、判断基準はそれだけではありません。
癇癪はどのお子さんにも起こりうるごく普通の成長過程ですので、癇癪が始まってもいつも通りにゆったりと構えていましょう。
今回は1歳半頃から始まる子どもの癇癪についてお話しします。
目次
子どもの癇癪ってどんなもの?
自分がまだまだ歩くことのできない赤ちゃんだった頃。 自分の要求をすべて叶えてくれていたのが親です。
赤ちゃんだった頃は「オムツを替えてほしい」「お腹がすいたからミルクを飲みたい」「抱っこして欲しい」こういった要求を泣く動作によって伝えてきました。
そしてその要求を満たしてもらうことで、安心と落ち着きを取り戻してきました。
しかし、成長して自分の要求の範囲が広がり「ダメ」と言われる場面が増えてきましたね。
今までは泣くことによって許されてきたことが「ダメ」に変わってきます。 この変化を受け入れることができなくて、泣くという動作が大きく表れ始めるのが癇癪の始まりです。
なぜ「ダメ」なのか、それが理解できていないために自分の要求を叫び続けてしまいます。
よって大声で泣いたり、暴れたり、物を投げたりといった行動に繋がってきているのです。
子どもの癇癪とどう向き合っていけば良いの?
癇癪を起こしている時、ママの方もグッタリしてしまいますよね。
なにがダメなのか伝えたところで理解できないし、優しく声をかけても余計に暴れてしまう。
外出先で癇癪が始まったら周囲の目も気になるし、どう接したら良いのかわからず戸惑ってしまう…とママは完全にお手上げ状態になってしまうことも。
癇癪を抑えるためには、要求を満たしてあげることが最善ですが、なんといっても相手は子ども。 無理な要求、危険な要求だってあるかもしれません。
そういった時は「分からなくても理由を伝え続けること」が大切です。
それも簡潔に、短文で伝えることが重要です。「危ないからやめておこうね」「ママは○○だから出来ないんだよ」と理由をきちんと伝え続けることで、何故いけないのか理解できるようになっていきます。
ただ頭ごなしに「ダメ!」と叱っていると癇癪がひどくなってくるケースも考えられますので、まずはママが深呼吸してゆっくりと目を見ながら伝え続けましょう。
普段から目を見ながら接していると、こういった時に生きてきます。
言葉がまだまだ未熟な子どもへの優しいアイコンタクトは、荒れた気持ちを静める効果を発揮します。
普段から「ママは怒っているよ」「喜んでいるよ」「褒めているよ」と伝えるときには目を見ながら伝えるようにしていきましょう。
癇癪が始まって昨日今日に改善されるわけではありませんが、少しずつ効果は得られます。
成長の証としてママはおおらかな気持ちで接する事も大切ですよ。
言葉にできない感情を代弁して受け入れる
子どもの癇癪は、まだ言葉が出てこない分、自分の悔しさや辛さを伝える為の方法です。
大人だって、言葉が出てこないとき、相手に気持ちが上手く伝わらない時はもどかしい気持ちになりますよね。
しかし大人は感情のコントロールができるので、癇癪は起こりにくいです。
子どもは感情のコントロールができないので爆発してしまったり、泣いたり大声を出したりして気持ちを伝えようとしているのだということを理解してあげましょう。
癇癪が起きたときに「そうだね。辛かったね。」「気持ちわかるよー。」と声をかけてあげたり、抱きしめてあげることで落ち着く場合があります。
心の声を代弁してあげられるようになれば、(ママはわかってくれているんだ)と安心に繋がってきます。
子どもは言葉が出なくても、こちらの言っている事は理解しているケースがあります。
相手の表情を読み取ることが得意なお子さんもいるので、癇癪が起きたときこそ優しい表情で接してあげてください。
子どもと一緒に乗り越えていきましょう
癇癪は成長の過程だと言いましたが、ずっと続くものではありません。
言葉が出始めて自分の気持ちが伝えられるようになってくれば徐々に癇癪は落ち着いていきます。
とは言っても、ママだって人間です。 イライラしてしまうときだってあることでしょう。
そんな時は、可能な場所であれば子どもと少し距離をとってください。 そして目を閉じて大きく3回深呼吸してみてください。
イライラしながら対応していると余計に悪化してしまう可能性があるので、まずはママが落ち着くことが優先です。
その後で、なぜ癇癪が起きているのかを見極め、ゆったりした気持ちで接していきましょう。
今の時期は子どもの成長において一瞬の時期です。
癇癪が起こせるくらい自我が成長したのだと思うと、癇癪もほほえましく思えますね。 イライラしたら深呼吸しながら、これからも子育てを楽しんでくれればと思います。
▼子育てを乗り越える方法をこちらの記事でもご紹介しています。是非読んでみてください。